時をかける少女

時をかける少女 [DVD]
GyaOでつい観てしまいました。原田知世の『時をかける少女』。
今見るといろいろチープに見えるところがありますが、身体に来る不思議な刺激があります。
なんだかクラクラしました。
この映画に私がクラクラしたポイントは

  • 原田知世のかわいらしさ。
  • アート映画風カットの挿入。(これに一番興奮しました。畳み掛けてくる感じが凄い。そういえば、音楽が良かったかも。)
  • 郷愁。自分の高校時代とほぼ同じ時代のもの。原田知世そっくりの同級生がいた。
  • タイムトラベル物。
  • 秘密を持った美少年。
  • 好きな人を忘れなければならないという設定。
  • 若さの生々しさ。恋する気持ちが、相手といるときの言葉や表情ではなく、一人きりでいるときの動きで現されていて、意外と生々しいこと。
  • 「土曜日の実験室」という台詞。

日本映画のSFやファンタジーって発展途上のCGで大抵興ざめしてしまうのですが、これはそれがないからいい。
ファンタジーの仕掛けは、CGなしでいろいろ工夫したほうがどきどきさせられるかもしれないと思いました。
 
「土曜日の実験室」で思い出してしまった。
私が過去に犯した唯一の盗みは、理科準備室の錫。
小瓶に入った粒状のもの。溶かしてメダルを作ろうと思った。そして瓶ごと盗った中学1年だったか。
一切罪悪感がなく、親友に自慢し、分けようとしたら、それはやってはいけないことだと言われ、やっと罪悪感を感じた。そしてわからないくらいだけちょっととって、瓶をまたこっそり元の場所に返した。
家で溶かしてメダルを作ろうとしたが、まともな鋳型を作れず(面倒だからアルミ箔で作った)、ろうそくで熱したから煤が混じり、ただぐちゃぐちゃになった。